長野県初の葬祭式場オープン
昭和59年、「長野市民葬祭センター(現・南安楽院)」を設立。長野県初の「葬祭式場」が誕生した。運営していけるかどうか社内でも不安の声が。しかし、親戚・隣近所が協力し合うことで成り立っていた自宅の葬儀は、高度経済成長期を経て困難を極め、葬祭式場の需要が急速に高まっていく。結婚式場「百景苑」で培われたホスピタリティが葬祭事業にも生かされ、故人と家族に寄り添ったサービスが広く市民に受け入れられるようになった。
葬祭式場をホテル併設に
南安楽院の誕生から10年。第2の安楽院設立に向けての準備が始まった。コンセプトは、「宿泊にも対応できる葬祭式場」。地元を離れた親戚が多くなった時代に、遠方からも通夜・葬儀に安心して参列できるようにと、「ホテル法要会館」を併設した「中央安楽院」が、長野駅近くにオープンした。それまで、通夜は自宅、葬儀は葬祭式場と使い分ける家庭が多い中で、通夜室が完備された中央安楽院の登場により、通夜・葬儀ともに葬祭式場の利用が増加していく。
葬儀の多様化
葬祭式場の利用が普及していくなか、少子高齢化や日本経済の低迷とともに、求められる葬儀のあり方もさまざまに変容していった。日本生活互助会では、「南安楽院」「中央安楽院」に引き続き、「須高安楽院」(平成11年)「中野安楽院」(平成12年)「桐原安楽院」(平成18年)「朝陽安楽院」(平成24年)を設立。それぞれの施設では大規模な葬儀も行われる一方で、身内だけで通夜・葬儀ともとり行う「家族葬」の需要も高まっていった。
終活のはじまり
平成20年頃から、人生の最期を迎えるための「終活」が多くのマスメディアで取り上げられるようになる。日本生活互助会にも、葬儀やお墓の準備、遺産相続についての相談が急増。この流れを受け、平成21年に終活情報サロン「ライフステージ みちしるべ」が開設にいたった。残される家族に負担のないよう、自分流の葬儀方法や相続について相談できる場として、法律セミナー等を随時開催し、互助会員のみならず地域住民からも親しまれるようになる。
運輸部門、生花部門が独立
平成24年、安楽院やテラスグランツ等、Nikkoグループ各施設を利用する際の貸切バス事業が本社より独立する。また同年、冠婚葬祭の生花部門も独立し、それぞれ「株式会社エーアイエム」「株式会社フラワーステージながの」として事業を開始した。両社とも、Nikkoグループの婚礼部門、葬祭部門における「おもてなしの心」を底辺で支える事業として、人材育成をはじめ、さらなるサービスの向上につとめている。
環境に配慮した「朝陽安楽院」建設
平成24年10月、葬祭式場の6施設目となる「朝陽安楽院」が長野市北尾張部にオープンした。直葬にも対応できるお別れ室や1階・2階にはリビング葬のできる家族葬ルームを設置。全館バリアフリーで、車椅子専用駐車場・車椅子用お手洗いを完備している。また、NikkoグループのCSRの取り組みとして、新たに太陽光発電を取り入れている。新しい時代に応える未来型の葬祭式場として話題を集めた。
家族葬ホールSHION‐しおん‐開設
平成26年、高まる家族葬への需要を受け、貸切型家族葬ホールSHION‐しおん‐を桐原安楽院、須高安楽院に併設いたしました。貸切で、通夜~ご葬儀まで全てを行えます。宿泊設備も完備し、皆さまの多様なニーズにもお答え致します。